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セルティマ(ジェイゾロフト)の離脱症状について詳しく解説します

セルティマの離脱症状について

セルティマは、セルティマを有効成分として含有する抗うつ薬です。

意欲がわかない、憂鬱に感じるといったうつ症状の治療に効果を発揮します。

現代病のひとつに数えられているうつ病は、何の対策もせずに放置していると重症化するおそれがあります。あまりに気分が落ち込むことで、自殺を考えてしまう患者も少なくありません。

このようにうつ病は深刻な病気ですが、セルティマを服用することで治療可能。治療期間は長期にわたる可能性が高いものの、周囲のサポートを得ながら根気強く治療を進めていきましょう。

ただ、セルティマを使用する際は「離脱症状」に注意する必要があります。

これはセルティマの服用量を減量していく、あるいは服用を中止した際に起こる可能性がある症状。発症すると、心身にさまざまな悪影響を及ぼす危険性が高まります。

そのため、なるべく離脱症状の発症を防ぐために、セルティマによるうつ病治療は計画的に行う必要があります。

離脱症状とはそもそもなにか

抗うつ薬を用いてうつ病治療をしている際、その抗うつ薬の服用を中止したり服用量を減量したりすることで起こる可能性がある「離脱症状」。

発症すると心身に悪影響を及ぼすリスクが高まります。

このことからうつ病を治療する際は、抗うつ薬の離脱症状についても細心の注意を払いながら進めていく必要があるでしょう。

そのためにも、まずは離脱症状について詳しく知ることが大切です。

ここでは、離脱症状を引き起こすことによって体や心にどのような症状が現れるのか、それぞれ一例を挙げつつ紹介していきたいと思います。

精神状態に起きること

抗うつ薬の離脱症状によって起こる可能性がある精神的な症状として、イライラ感やそわそわ感、極度の不安、不眠などが挙げられます。

実際の発症例として、以下のようなケースが確認されています。

・30代女性の離脱体験
長く抗うつ薬を用いてうつ病治療をしていた彼女。
根気強く治療を続けた甲斐があり、深刻だったうつ症状もかなり落ち着きを見せていました。
そこで彼女は、医師に相談せず自己判断で服用量を減らします。
その後、3日ほど経ったあたりから、謎の不安感に襲われ始めたといいます。
誰かに見られているのではないか、周囲の人間が自分の陰口を言っているのではないか、といった不安があったようです。
こうした不安は次第に大きくなり、ついには満足に寝ることさえできなくなったといいます。
このことから医師に相談してみたところ、抗うつ薬の服用量を減らしたことによる離脱症状だと申告されたようです。

体に起きること

抗うつ薬による離脱症状にはいくつか種類がありますが、身体的な症状として吐き気や嘔吐、めまい、ふらつき、発汗、倦怠感、耳鳴りなどが挙げられます。

実際の発症例として、以下のようなケースがあったようです。

・20代女性の離脱体験
順調に治療を進めていた彼女ですが、ふとしたことから抗うつ薬による依存症のリスクを耳にします。
このまま抗うつ薬を使用していくことに一種の恐怖を覚えた彼女は、医師に相談することなく、自分の判断で減量したそうです。
すると、その数日後から少し動いただけで異常なほどの汗をかくようになり、さらには強い吐き気によってまともに食事ができない日も多々あったようです。
そして、数週間経っても一向にこうした症状が治まらないことから医師に相談したところ、抗うつ薬による離脱症状と診断されたといいます。

シャンビリ

抗うつ薬の服用を急にやめたり減量したりすることで起こる離脱症状は、「シャンビリ」とも呼ばれています。

シャンシャンと耳鳴りが起こり、また手足がビリビリと痺れるといった症状が現れることが名前の由来とされています。

もともとは医療現場で用いられるような専門用語ではなく、患者たちの間で使われていた俗語のようです。ただ、症状の特徴を的確に表現していることから、次第にこの俗称が広まったとされています。

シャンビリの症状には耳鳴りや手足の痺れだけでなく、吐き気やめまいといった身体的症状、不安感やイライラ感といった精神的症状などさまざまなものが挙げられます。

こうした症状は放置していると重症化し、やがては幻覚や幻聴が現れる可能性もあります。

症状がまだ軽い間に、すぐさま医師に相談することをおすすめします。

セルティマの離脱症状について

セルティマもほかの抗うつ薬と同じように、急に服用を中止したり自己判断で減量したりすることで離脱症状を招く可能性があります。

セルティマの離脱症状にも身体的なものと精神的なものがあり、いずれの症状を発症した場合もすみやかに医師に相談することをおすすめします。

セルティマの身体的な離脱症状として、手足のしびれや耳鳴り、倦怠感、吐き気などが挙げられます。

一方、精神的な離脱症状として、イライラ感や不安、不眠などが挙げられます。

一般的にこれらの症状は2週間前後で自然におさまっていくことが多いといわれていますが、発症期間については個人差があります。人によっては数ヶ月もの間、発症し続けることもあるようです。

離脱症状のリスクを下げる方法

セルティマによる離脱症状は、いずれも日常生活に支障をきたすものばかり。そのうえ、何週間、何ヶ月と症状が現れたり重症化したりするおそれもあります。

こうした事態に陥ることなく、安心安全にうつ病治療を行うためには、セルティマの服用量を少しずつ減量していくことが大切です。

どの程度のペースで減量していくかは抗うつ薬によって異なります。

セルティマの場合は、「100mgから75mg」「75mgから50mg」といったように25mgずつ減量していくことがほとんどです。そして、25mgまで減量することができれば、漸減法(服用の間隔は変えず、服用量を少しずつ減量していく方法)や隔日法(服用量は変えず、服用の間隔を少しずつ伸ばしていく方法)によって少しずつ断薬に近づけていきます。

ただし、これはあくまでも一般的なケースであり、症状に合わせて減量するペースは変えていく必要があるでしょう。

そのため、服用量の減量は医師に相談したうえで正しく行うことが大切です。

自己判断で勝手に減量してしまうことが離脱症状の発症につながるので、くれぐれも注意してください。

セルティマの対処方法

抗うつ薬の減薬や断薬は、医師の指示に沿って正しく行うことが重要です。

しかし、自己判断による減薬、断薬を行ったことで万が一離脱症状が現れた場合は、どのように対処すればいいのでしょうか。

離脱症状は正しく対処することで治まる可能性があるので、もしもの場合に備えて対処方法をきちんと理解しておきましょう。

減薬のペースを遅くする

抗うつ薬による離脱症状は、減薬のペースを遅くすることで治まることがあります。

自己判断で減薬を開始し、それによって離脱症状が現れた場合は、減量しすぎたことが原因であることがほとんど。そのため、服用する量を一旦元に戻し、そのうえで少しずつ減量してみましょう。セルティマの場合は、一般的に25mgずつの減量が推奨されています。

自己判断で断薬し、それによって離脱症状が現れた場合も同様に、服用を再開したうえで適切なペースで減薬していきましょう。

また、25mgずつ減薬したにもかかわらず離脱症状が現れた場合は、症状の程度により減薬のペースが合っていなかった可能性があります。医師に相談し、正しいアドバイスを得たうえで減薬していきましょう。

服用を再開する

セルティマの減薬や断薬によって離脱症状が現れたとしても、人によっては2週間ほどで自然に治まります。

しかし、もちろんすべての人がそうとは限らないため、少しでも離脱症状の疑いがある症状が現れた場合は、すみやかに対処することをおすすめします。

その対処法のひとつとして、「服用を再開すること」が挙げられます。

減薬や断薬をする前に服用していた量の抗うつ薬を再び服用し始めることで、離脱症状の解消が期待できます。

軽度な症状であれば数時間での回復を見込むことができ、そうでない場合も数日で症状が治まるケースがほとんどです。

ただし、この方法で対処する場合は、過剰に抗うつ薬を服用しないように注意してください。